人生七回目、さすがにもう疲れたので好きに生きます

著者:木崎優

公爵令嬢クラリスは人生を繰り返している。始まりはいつも五歳からで、終わりは十六歳。
婚約者のハロルドに婚約破棄を言い渡されたその場で、意識が途切れる。
毎回毎回ハロルドの横には同じ令嬢がいた。
彼女に取られないように努力したクラリスだが、結果は変わらない。

そうして繰り返すこと六回目。お決まりの婚約破棄の言葉と共に、意識が途切れた。

「なんかもう、いいや」

諦めの境地に達したクラリスは、七回目の人生はハロルドに愛されようと努力するのをやめることにした。

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