可愛くて。
スタイルが良くて。
お尻が大きくて。
毎晩ベッドに忍び込んで癒してくれる同居人のくるみ。
そんな話を仲間内でしていて、幼馴染の紗雪《さゆき》に聞かれてから紗雪の様子がおかしくなった。
変な質問をしてくるし、『くるみ』のことをやたらとどんな子か聞いてくるし、なんだか前よりも距離が近くなったような気がする。
お弁当を作ってきてくれた? ああ、ありがとう。
えっ、くるみはお弁当を作ってくれないのかって?
作れるわけないじゃん! だってくるみはペットの『犬』のことだし!
……そんなすれ違い、勘違いから「フられてもいいから、想いを伝えたい!」と泣きながら告白して来た幼馴染の紗雪。
ここでようやく勘違いに気がつき、必死に誤解を解いて俺も紗雪のことが好きだと告白し付き合い始めた俺達。
でもやっぱり紗雪がなんか変で……。
うん、今声を大にして言いたい。
――なんで俺の飼い犬と色々張り合っちゃってるわけ!?
普段、委員長キャラの幼馴染は、犬と張り合って突然デレてくるようになってしまったのである。
……ま、どっちも可愛いからいっか。
◇
こちらの小説は
【短編】可愛くてスタイルが良くてお尻が大きくて毎晩ベッドに忍び込んで癒してくれる同居人(※ コーギー)の自慢話をクラスでしてから、幼馴染の様子がなんかおかしい
の短編を元にして後日談のように付き合い始めてからの日常を描いて行こうと思っております。
短編のほうを読んでいなくとも話は読めるようになっていますが、そちらを読んでからのほうが連載版として楽しめるかもしれません。
レビュー