女騎士であるマチルダ・シュナイダーは不本意ながらも家のため、婚姻を目指していた。しかし三人目の候補から「女性らしくない。愛せない」と言い放たれれしまい、また婚約に至らなかった。
三度も婚約すらできなかったマチルダは思った。
(自分には婚姻には向いていない。女性らしくもできないし、色恋も良く分からない)
上手く関係性を築けないのは自分の態度にも問題があると考えたマチルダは、もう婚姻は諦めようと決めた。
そんなマチルダの前に現れたのはエリアス・ボーリンガーという美貌の伯爵。
他人を愛せないし、自分自身が一番好きだという彼は言う。
「私は君を愛することはない。だから、安心して婚姻するといい」
(ご自分を一番に愛している彼なら、むしろ私にとって都合の良い相手なのでは?)
婚約を目指す日々に疲れていたマチルダは彼と婚約を結ぶことを決めた。
彼には実は、秘密があって……
不器用な女騎士と、初恋に舞い上がるナルシスト伯爵の話。
ふんわり設定です。
※R15は保険です
コメント