中流貴族の娘・月は、自身の婚約者を奪った妹の身代わりとして、白龍王の後宮へ送り込まれる。
妃候補だったはずが「地味な娘は不要」と追い出されてたらい回しにされた挙句『貧乏くじの国』と呼ばれる地底の国へ厄介払いされることに。
きっとここでも自分は不要。お手つきになんてなるはずがない。
でもその方が気楽でいい。
勝手気ままな後宮生活を送り始めた月だったが、ある日とつぜん王からの伝言が届く。
「今宵、そなたの元を訪ねる」
「いえ、結構です。謹んで辞退致します」
少し冷めた貴族令嬢と微妙に陰のある人外陛下との、中華風異世界恋愛譚。
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