双葉社Mノベルスf様より書籍2巻発売中。
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幼い頃から虐げられてきた末の王女マデレーネは、王太子である異母兄に命じられ、〝成り上がり〟子爵に嫁ぐことになる。
王家は金を、子爵家は公爵位を得るための、愛情のない政略結婚。
「わかっていると思いますが、俺たちは互いの家の利益のために結婚したにすぎません。あなたを妻と思う気はない」
食事を共にしようともしない夫アランに、突然輿入れしてきた王女に冷たい目を向ける使用人たち。
周囲の貴族も、金のために成り上がりに嫁いだ姫だとマデレーネを蔑んだ。
「でも、宮殿での暮らしに比べれば十分に幸せだわ。わたくしはわたくしにできることをいたしましょう」
兄から離れ、自由を得たマデレーネは、夢の実現に向けて動きだす。
最初に彼女の優秀さに気づいたのは使用人たち、次に周辺領の貴族。彼女の行動は周囲から認められ、居場所を手に入れてゆく。
やがて政略結婚の裏側にあるアランの想いを知ることになり……。
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