前世の記憶を持ったまま、異国の貴族令嬢に転生した主人公。しかし、彼女の人生は辛く苦しいものだった。
家族に疎まれ、政略により後妻として嫁がされる。もちろん白い結婚であり、愛されることはない。あげく夫は早逝してしまい、継子をひとりで育てていくことに。
だが彼女は、己の不遇を仕方がないものだと考えていた。なぜなら彼女は前世で、夫の妾の子どもを虐げていたのだ。
これは自分に科せられた罰。償いのために、義娘を立派に育て上げなければ。彼女を厭う義娘に向き合い、必死に守ろうとするが……。
過去の罪を償うために必死に前を向いて生きる主人公と、そんな彼女のことを母と慕う義娘の物語。
ハッピーエンドです。
レビュー