ユベール帝国皇帝は頭痛を堪え、次男とその連れを見下ろした。留学先から帰国した第二皇子が、同盟国の公爵令嬢(しかも王太子の婚約者)を連れて帰ってきてしまったのだ。……ちょっと意味が分からない。
長年の献身虚しく王太子が愛妾を迎え入れると。はあ、そうですか。それと我が国が何の関係が?え、輿入れ?うちの次男に?余、何も聞いてないんですけど。
大体次男お前、昔から支えてくれてる婚約者いるだろ?あの子の献身は?まさか無視??
頭に砂糖菓子が詰まった二人へ、皇帝は頭とお腹の痛みに耐えつつ馬鹿すぎる勘違いを一つずつ訂正していくのであった……。
帝国に連れ去られたとしても、ハッピーエンドを迎えるのは中々難しいよね、と言うお話。
※公爵令嬢・第二皇子ざまあなので苦手な方はご注意ください。
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