十年以上婚約していた相手を、ぽっと出の女に奪われる。そんなことになればショックであるだろうし、人によっては泣き暮らすこともあるだろう。
そう、婚約者が自分を置いて他の女と外国に向かったアンリエッタも本来なら泣き暮らすべきなのだ。涙なんか一滴もでなくとも、とりあえずそんな感じだと取り繕うべきというのは、よくわかっているのだ。
なにせ婚約者直々に、しばらく泣き暮らしておいてくれないかと頼まれているのだから。
泣き暮らすには暇すぎます
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