少し愚痴っただけなのに

 スタンリ伯爵家の令嬢マリアーヌは、ある日うっかり街で財布を落としてしまった。
 財布の中には、銀行のカードが入っている。誰かに拾われて使われてしまっては大変と慌てて銀行へ。
 銀行では女性銀行員が対応してくれて、すぐさまカードを不正使用できないように手続きしてくれた。
 ホッとして家に帰ると、なくしたと思った財布は、部屋に忘れていたそうだ。
 後日、銀行に向かうと、別の男性銀行員が対応して「カードを止めるように指示されていない。だからカードは止めていない」と言われてしまう。昨日の女性銀行員を呼ぶように伝えても、「外出している」の一点張り。
 腹が立ったマリアーヌは、銀行から全額おろして口座を解約する。
 そして、その日にあった出来事を、家族や友人に愚痴るのだが、その話を聞いた人達はそれぞれ動き出して……。

「少し愚痴っただけなのに、なんだか大変なことになってしまったわ」

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