モブ令嬢は王太子を突き落とす

著者:白雲八鈴

 華やかなパーティー会場が悲鳴とざわめきに満たされた。
 突然王太子が婚約者の公爵令嬢に向かって婚約破棄を宣言したのだ。

 そして、隣にいるこれ見よがしに体のラインを強調しているドレスを身にまとっている女性を紹介する。

「私の婚約者はブランシェ……」

 王太子は最後まで言えなかった。
 壇上から転げ落ちる王太子。
 広い会場にいるもの達が目にしたのは、その新たな婚約者という女性が手を突き出していたところだった。

 王太子が突き落とされた!
 パーティー会場は更に大きな悲鳴とどよめきに包まれるのだった。

 そして突き落とした女性は近くに居た護衛に取り押さえられる。
 その取り押さえられた自称モブ令嬢の話である。

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