叔父一家に虐げられて育った王女テレーゼは、従妹の身代わりになって大国の皇帝ディートリヒのもとに嫁ぐ。
ディートリヒは武力で父と兄を追放して即位した恐ろしい男で、無類の女好き。だからテレーゼは初夜の晩に、ディートリヒに言ってやった。「あなたを愛することはないわ!」と。
ところがそれが、かえってディートリヒの気を引いてしまったようだ。妃が何人もいるにも関わらず、テレーゼに愛を囁き甘やかしてくる。
だけどテレーゼはお断り。彼から逃げるために、今日も王宮から脱走をするのだが――。
◇◇
不遇だけど逞しい王女テレーゼと、訳アリ皇帝が恋愛したり、死人に襲撃されたり、聖女の力に目覚めたりするお話です!
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