『血統の正しさを証明するべく、この国のために死ね』
妾の子である伯爵令嬢リリアナ・アルヴェールは、幼い頃から、そう言われて生きてきた。
婚約者であった国王ジョセフと実家アルヴェール伯爵家の罪を被った彼女は、王妃となる結婚式の当日に処刑されることになる。
「あーあ。結婚式当日に処刑が決まるなんて、なんて可哀想な王妃様」
そう言いながら、リリアナに手枷を嵌めてきたのは王立学院の後輩で、仲の良かった青年ーーーーアシェルだった。
リリアナが思い返すのは、アシェルと楽しく過ごした王立学院での日々のことである。だが、平民であったはずのアシェルには、とある秘密があるようで……。
◇相変わらずのゆるふわ世界観設定です。ざまぁは軽めです。◇婚約者がいる状態で別の人に恋心を寄せる展開があります。
レビュー