さようなら、私の初恋。あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。

結婚式の夜、私はあなたに殺された。

彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。

「誰も、お前なんか必要としていない」

最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。私は、【宝石姫】だから。

だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。

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