6年ごしの恋人から学ぶ事 〜6年間付き合った恋人は、僕の身になって考えろと話すので

著者:白井夢子

ミリアとチェスターは恋人同士で、学生時代からの付き合いはもう6年にもなる。
学生の頃は優しかったチェスターは、仕事を始めると共に少しずつ冷たくなっていき、対等だった関係は、今では一方的なものに変化していた。

「僕の身になって考えてくれ」といつもチェスターは不機嫌そうに話す。

だけど長い付き合いの中で、ミリアはチェスターの事は何でも知ってると思っていた時期もあるが、今のチェスターがミリアにはよく分からなくなっている。
彼の身になって考える事は難しい。

だったら考えるよりも、まずは行動するべきだ。
チェスターが当然のように話してきた事を、ミリアも当然のものとして受け入れて真似していけば、自然と正解が見えてくるだろう――そうミリアは考えた。

終わりの予感から、前を見て始まりを掴むまでのお話です。

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↑奇跡メモ。
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