手違いで婚約破棄された令嬢は、責任を取りたい天使に甘く迫られる

「アゼリア、聞いてくれ。こうなったらもう、婚約は、取り消すしかない。僕が愛しているのは、君ではなくナンシーなんだ。君との結婚などありえない」

 夜会の場で、突然婚約の解消、実質の婚約破棄を言い出してきた婚約者を前に、「このひとは突然何を言い出したのだろう?」とアゼリアは唖然としてしまった。
 こんな道義にもとる発言は、周りも許すわけがない……。

 ところが、なぜか周囲は浮気で結ばれた二人を祝福して受け入れる雰囲気。
 何かがおかしい。
 そう思ったアゼリアの視線の先には、やけに落ち込んでいる、顔の良い天使がいた。

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