伯爵令嬢メアリー・シーウェルは疲れていた。
自分の従妹ばかりを優先し、挙句の果てに体の関係まで持っていた男とやっと婚約破棄したばかりなのに、次の婚約者が決まったのだ。
新しい婚約者は、侯爵家の長男で近衛騎士をしている美しい男。
彼は巷で"サイコパス令息"と言われている男だった。
貴族の義務を果たしてくれて、素行が悪くなければよいと半ば投げやりになっているメアリーは新しい婚約者と幸せになる事はできるのだろうか?
無表情で口数の少ない"サイコパス令息"と同じく無表情で口数の少ない"人形令嬢"のありふれた恋愛のお話。
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