元王妃マライアは夫のジョーセフに捨てられてしまった。息子に譲位した直後、「やっと自由になったんだ。今後はラスキン夫人と離宮で暮らす。君もこれからは好きに生きたらいい」と告げられてショックを受ける。ラスキン夫人? あの未亡人の? 夫婦でのんびり隠居生活を夢見ていたのに――。夫を諦めきれないマライアは、二人の暮らす離宮にメイドとして潜り込む。愛人とのイチャイチャを見れば、きっと心の整理をつけられるはず! ところが想像していた生活とは様子が違っていて……。
約2万5千字、長めの短編です。お時間のあるときに読んでいただければ幸いです。
レビュー