いつも「死ね死ね」言ってくる幼馴染の前で本当に死んだら、めちゃくちゃ泣かれた話

著者:十日兎月

 俺には小さい頃から大好きな女の子がいる。
 その子はまゆりといって、昔はよく一緒に遊んでいた可愛い幼馴染だ。もっとも高校生になった今は、まったく遊ばないどころか、毎回会うたびに「死ね」って言われてしまうけども。
 そんなある日、いつものようにまゆりの後ろを追いながら一緒に登校していた中、居眠り運転していたトラックがまゆりに突っ込もうとしたところを、俺はとっさに庇って轢かれてしまう。
 やがて意識を取り戻してみると、そこは病院で、目の前にはもうひとりの俺が青白い顔でベッドに寝かされていた。どうやら、俺は死んでしまったらしい。
 そんな幽霊となってしまった俺のそばで、虚ろな表情で病院のソファに座っているまゆりがいた。

*カクヨムにも掲載中。
 

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