事故から目覚めた最愛の妻は言った。「何故いるの? 貴方とはもう離婚してるのに。貴方の浮気の所為で」

著者:望月 或

愛妻のシェラルが事故に遭ったと聞き、急いで家に戻った騎士団長のディクスは、目覚めた彼女の酷く冷たい眼差しを浴びた。

「何故ここにいるの? 貴方とはもう離婚してるのに。貴方の浮気の所為で。“運命の人”が現れたんでしょう? ――貴方の」

シェラルの言葉に呆然とするディクス。妻を愛する彼にとって、彼女の言葉は寝耳に水だった。
ディクスは懸命に否定するが、シェラルは信じない。

だって彼女は昨晩、夢ではなく実際に彼に言われたのだ。

「僕と離婚して下さい。僕に“運命の人”が現れたんです。僕は彼女と一緒になりたい」

机の上に、一通の『離婚届』を出されながら――

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