生贄になった王女の復讐ーー私、セシリア第二王女は、家族によって「姉の聖女様を殺した犯人」という濡れ衣を着せられ、舌を切られ、石で打たれ、隣国の生贄にされた。けど、いつまでもサンドバッグと思うなよ!

著者:大濠泉

 私、セシリア第二王女は、ワガママ放題のアメリ第一王女に、子供の頃から、お世話係として尽くしてきた。
 それなのに、酷い仕打ちばかりを受けてきた。
 暴力的な虐待を受け、自由を奪われ、下女以下の扱いを受けてきたのだ。
 国王夫妻である両親に被害を訴えても、「お姉さんは可哀想なんだから我慢しなさい」と言われるばかり。
 隣のヴァロ帝国に生贄として差し出される運命だから、姉は〈救国の聖女様〉と称され、崇められていたのだ。
 ところが、いざ生贄になるときが迫ると、妹である私に押し付けて逃げ切ろうとした。
 その結果、私は婚約者を奪われた挙句、家族によって濡れ衣を着せられ、姉である〈救国の聖女様〉を殺した犯人に仕立て上げられてしまった。
 おかげで、王国の民までが、私に石をぶつけて嘲笑う始末。
 しかも、弁明できないよう、舌を切られ、口も利けなくされてしまう。
 そうした悲劇的な状態で、帝国への生贄として送り出されてしまったのである。

 しかし、帝国に赴いてから、私、セシリアの逆転劇が始まった。
 私は帝国の若き皇帝に直訴したのだ。
「実家である王家ごと、我が祖国を滅ぼしてください!」と。

※ざまぁ系のストーリーです。

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