お姉様に恋した、私の婚約者。5日間部屋に篭っていたら500年が経過していました。

「……すまない。彼女が、私の【運命】なんだ」

──フェリシアの婚約者の【運命】は、彼女ではなかった。

「あなたも知っている通り、彼女は病弱だ。彼女に王妃は務まらない。だから、フェリシア。あなたが、彼女を支えてあげて欲しいんだ。あなたは王妃として、あなたの姉……第二妃となる彼女を、助けてあげて欲しい」

婚約者にそう言われたフェリシアは──

(え、絶対嫌なんですけど……?)

その瞬間、前世の記憶を思い出した。
彼女は五日間、部屋に籠った。
そして、出した答えは、【婚約解消】。やってられるか!と勘当覚悟で父に相談しに部屋を出た彼女は、愕然とする。

なぜなら、前世の記憶を取り戻した影響で魔力が暴走し、部屋の外では【五日間】ではなく【五百年】の時が経過していたからである。

フェリシアの第二の人生が始まる。

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