学園で魔道具の研究に没頭するノイアは、幼馴染のハイトに昼食を突っ込まれている最中、突然名指しで叫ばれた。
「この、ノイアを僕の新たな婚約者とする!」
「あなた誰?」
魔道具を作ること、それ以外に興味はない。もちろんその男も知らない。
身の回りのことは、すべてハイトが世話してくれる。ノイアはただひたすら魔道具を作るだけ。
そんな平穏が、新たな来訪者によって崩された。
「あの馬鹿と本当に婚約解消するため、わたしに協力してくださいませんか?」
『あの馬鹿』の婚約者、エスメラルダの申し出を受けたことから、ノイアとハイトの関係が変わっていく。
「私って結婚できるのかな?」
「それを俺に聞くな」
特殊な血筋に生まれたノイアと、献身的な幼馴染ハイトの恋物語。
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