優秀な姉聖女と、出来損ないの妹聖女。 ナディアはその妹聖女の方だった。
聖力の強さだけで王子の婚約者となったけれど、無能と蔑まれる日々。そして姉と懇意になった王子に無能だからと婚約を破棄されてしまい、呪われた辺境伯テオフィルの元に送られる。
テオフィルは魔獣討伐の際に瘴気を浴び、呪われてしまっていたのだ。 辺境伯領にもナディアの噂は回っていて、テオフィルもナディアを「無能聖女」と蔑み冷遇する。
すぐさま呪いを解くだけの力が、自分にはないと分かっていながらも、聖女であるナディアは目の前の呪いを解く為に、テオフィルの苦痛を和らげる為に、浄化の力を注ぎ続ける。
そんな日々を繰り返す中、テオフィルの態度が軟化していって──
花芽吹きの中、聖女は愛を知る

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません
レビュー