オレの婚約者は『ブサイク』らしい

著者:重原水鳥

これは、ある青年が、婚約者をキッカケに、耐えるだけだったのを止めた話。 / ペデュール王国では【青】が高貴な色として愛されている。ジェイコブが嫡男として生を受けたエルウィズ伯爵家は「シャーリーブルー」という新しい青の染料を作り出したことで財を成した家だ。そんなジェイコブには、婚約者がいる。伯爵家にとって最重要な存在である「シャーリーブルー」の生産を安定させるために結ばれた、政略的な関係の婚約者。名は、ローゼマリー。隣国ジュラエル王国の伯爵令嬢だ。住む国が違う事もあり、二人のやりとりは手紙だけだった。婚約を結んで少ししたある時、両国を行き来していた人間から「ローゼマリー嬢はブサイク」という話がジェイコブの耳に入る。その話はあまり広めないようにと通達を出したものの、ペデュール王国の社交界ではいつの間にか「ローゼマリーはブサイク」という話が広まってしまう。その噂を否定するための材料――絵姿――を手に入れる事も出来ず、ジェイコブは噂が風化するのを耐えるしかなかった。次第に、ジェイコブ自身も「ああ婚約者が(ブサイクな)令息」と語りかけられるようになった。そんな中、ついにローゼマリーが嫁ぐ為にペデュール王国にやってくる日がやってきて……。 / 話の設定上、ブサイクという単語が凄い飛び交います。 / とてもとても軽いざまぁがありますが、本当にちょびっとやり返す程度です。 / 完結済み、各話順次投稿します

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