公爵令嬢エリーゼは、王太子に「詐病師」として婚約破棄され、追放された。
しかし、彼女を十五年間診てきた医師オズワルドは違和感を覚えていた。
医学的証拠は、彼女の病を裏付けていたからだ。
オズワルドは四人の専門家を集めた。
薬学教授、元侍女頭、会計監査官、図書館司書――
それぞれの分野から、真実を証明する。
血液から検出された毒物。
食事を管理していた侍女の正体。
慈善活動と不正発覚の記録。
そして、千三百四十冊の読書記録が示す、彼女自身の戦い。
五つの報告書が、十年に及ぶ陰謀を暴く。


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