全てを捧げて国に尽くしていた純白の聖女ですが、国ぐるみで踏みにじられたので国の守りの全てを担っている結界、加護、精霊を遠慮なく取り上げることにしました。

セラフィナ・サントクロワ伯爵令嬢は『悪徳聖女』と言われていた。婚約者のテオドア王子や国王からも虐げられ、冤罪を着せられながらも、聖女としての役目を全うしていた。挙句の果てには婚約者の王子が作った屋敷に閉じ込められ、粗末な食事と服しか与えてもらえない半分監禁生活。
しかしある日、テオドアから一方的に「お前とは婚約破棄する!」と宣言され、同時に聖女の地位も剥奪される。
そこでセラフィナの最後の遠慮は粉々に砕け散った。
聖女ではなくなるならと、王国を魔物や他国の軍勢から守っていた結界を全て解除。国全体へかけていた精霊神の加護も剥奪。更にはセラフィナが独自に契約していた精霊もすべて剥奪する。
国王や貴族は「それでは王国が崩壊する! 許してくれ!」と愚行を謝罪し許しを懇願するが、すでに完全に王国へ見切りをつけたセラフィナは「それ、虫が良すぎると思いません?」と一切取り合わない。
そんな様子を見ていた隣国の帝国の皇太子、ヴァレン・ナハトハルトが「帝国に来ないか?」と誘いを持ちかけてきて……?

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