異国令嬢ユーラリアの日記

王立学術院で魔法を学ぶユーラリアは、学術院の首席と目される才媛だ。
だが、彼女の家に届いた一通の手紙が、彼女の運命を変えた。

『――当家嫡男アルフェネルに魔法理論の基礎なりと学ばせたく、遠路であるゆえ心苦しくはあるが、貴家の御厚誼をもって、適すると思われる人物を派遣いただきたい』

遠い国の辺境から届いた手紙によって、彼女は異国へ旅立つことになる。
開けるはずだった研究者としての未来を捨て、学び続けた成果を捨て、家を追われるように。

そして遥かな異国で、ユーラリアの新しい生活が始まる。

彼女が遠い異国で手にするものは。
彼女が遠い異国にもたらすものは。

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