言いなり身代わり花嫁の従順な日々

著者:戸倉 儚

 母が死んで継母に家を乗っ取られたときから、私は心を殺した。
「身の程を弁えなさい」「学校をやめなさい」「使用人として働きなさい」「部屋は妹に渡しなさい」「形見もすべて燃やしなさい」
 全部従った。「妹の代わりに嫁に行きなさい」と言われても従った。「せいぜい新しい旦那様に尽くしなさい」と言われたから尽くしたし、旦那様が「笑ってほしい」と言うから笑って、「着飾ってほしい」と言われたから着飾って舞踏会に出た。
 しばらく経って、今度は妹が「旦那様を交換して」と言ってきたから、従おうとした。
 旦那様は怒った。

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