ごめんなさい。私、正直者なんです!

 キルシュバウム男爵令嬢リオニアは、かつて「わんぱく令嬢」と呼ばれた奔放な少女だった。
 しかし思ったことを口にする正直すぎる性格が災いし、社交界デビューで盛大に失敗。
 両親の涙ながらの懇願を受け、彼女は本心を隠し、淑女の仮面を被って生きる術を身につける。
 退屈で息が詰まる貴族令嬢としての日常。それが彼女の居場所だった。

 そんなある日、王城の夜会で事件は起こる。
 第三王子が、長年の婚約者である公爵令嬢アマンダに対し、公衆の面前で「真実の愛を見つけた」と一方的な婚約破棄を宣言したのだ。
 絶望に涙するアマンダの姿に、リオニアの中で長年抑圧してきた何かが切れた。

「あんなバカのことなんて、放っておきましょう」

 淑女の仮面をかなぐり捨てた彼女は、得意のよく回る舌で王子を完膚なきまでに罵倒する。会場が凍りつく中、当然ただで済むはずもなく、リオニアは王族への不敬罪で捕らえられてしまう。
 彼女に下された処分は、王都からの永久追放――国土の北端、北の辺境への流罪だった。すべてを失い、仮面を脱ぎ捨てた正直者の令嬢は、最果ての地で何を見るのか。
 彼女の本当の居場所探しが始まる。

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