妾腹として生まれ、家からも学園からも居場所を奪われていた侯爵家末女セレスティア。彼女は自分の才能にも美貌にも気付かぬまま、目立たぬように生きてきた。
そんな彼女を見て、子爵家次男のリオンは思わず言ってしまう。
「もったいない」
突出した才能も、特別な能力も持たない凡人の自覚があるリオン。ただ、人を色眼鏡で見ないことが取り柄の彼は、セレスティアの隠れた才能に気付き、外見から学業、魔法、ダンスに至るまで“手入れ”を施し始める。
結果、セレスティアは本来の才覚を開花させ、学園の頂点へ。いじめていた者たちは手のひら返し、彼女の実家は嫉妬心と焦りで動き出す。
だが、最終的にセレスティアは、古い魔法体系を刷新し、国家名誉賞を受賞。国王から「望む褒美」を問われた彼女は、こう言ってのけた。
「妾腹として冷遇してきた実家との縁切りと……わたしが選んだ相手との、自由婚の許可を」
そして選ばれた相手は、もちろん…。
「リオン。あなたと結婚したいの」
凡人のつもりだった子爵家次男が、人生最大級の押し切り求婚を受けるまでの物語。


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