姉だったら妹に渡しなさい。家族なら、貴族なら。
「いやです!」
これをもう何度も何度も口にした。一度だって叶ったことはない。
いや、渡したくない。取らないで。
ぐしゃぐしゃになったノートが地面に叩きつけられたとき、自分の心も砕け散る。
打ちすえられた手をノートへ伸ばす。
聖女として選ばれた日、王へと願ったこと。
「私の家族はあなたたちが──ました」
だってそうじゃないとおかしいもの。
願いを叶えられると知った虐げられ続けた長女が願ったのは家族たちを救うことなので周りからは救済の聖女と呼ばれる〜私は彼らを赦します。ええ、なにもかも許しますとも〜
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