私といると無口になる婚約者を見て「殿下が可哀想!」と言われましたが、彼は心を許すと口数が減るだけです。~因みに怒るととても話します~

著者:千秋 颯

ステレは王太子クリスの婚約者。
婚約を交わした時期は他人であった二人だが、長い時を過ごすにつれて想いを寄せ合うようになっていった。

二人は成長して王立学園へ入学し、二年生では二人揃って生徒会の役員となった。
そんなある日。平民のヒルベルタが編入してくる。
彼女は世界でたった一人の『聖女』。特別な力を持つ少女だ。
選ばれた人間だという自負がある彼女は、クリスと親密になろうと我儘を言い始めるが、それをステレは断った。

そしてある日。

「どうして毎日、あんなに酷いことをするのですか!」

ヒルベルタは大衆の前で、ステレに謂われない罪を着せようとした。
彼女は更に畳みかける。

「殿下が貴女といる時、彼はいつも厳しいお顔をしていて一言だって話はしません!」
「殿下が可哀想です! 解放してあげてください!」

しかしこれが全くの見当違いであると、ステレは知っていた。

『無口』こそ、クリスが心を許している証であると――

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