ノエラは学園で孤立していた。
自分を愛していない婚約者とその浮気相手が、自分の悪評を流したせいである。
婚約者はノエラを悪女に仕立て上げ、自分が望む婚約破棄に正当性を持たせようとしたのである。
孤独な学園生活を送るノエラは、昼休憩は人目を避けて裏庭で過ごすようになっていた。
そんなある日の事。
ノエラは裏庭で弱っている子犬を見つけた。
そのまま放っておくことが出来ず、子犬の世話をしていると――
ポン!
子犬は美しい青年――王太子エルヴェへと姿を変えた。
どうやら彼は代々伝わる『愛玩動物になってしまう呪い』を受けており、苦しんでいるのだとか。
そしてそんなエルヴェの体質と偶然にも相性の良い体質を持っていたノエラは、彼の呪いを和らげる手伝いをする事に。
そんな時間の中で二人は絆を深めていく。
それから幾分か経った頃。
「お前との婚約を破棄する!」
ノエラは婚約者に婚約破棄を突き付けられた。
そして強気な婚約者に便乗した浮気相手が、ノエラの腕に抱かれたエルヴェ(子犬の姿)を見て言う。
「その――酷い間抜け面をしたおチビさんでは!!」
あの~~~~~それ、王太子殿下なんですがっ!?


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