辺境伯令嬢エリーザには幼少からの婚約者、伯爵子息のグスタフがいる。
彼は常にエリーザを見下していた。
そんなある日の事。
「お前との婚約を破棄する!」
エリーザはグスタフからそう告げられる。
正気か? エリーザは思う。
この時彼女の頭を過ったのは――彼が生粋の虫嫌いであるという事。
これまで、エリーザは恐ろしく速いハエタタキ捌きで、彼へ飛び掛かる虫たちを撃退してきたというのに。
この先どうやって生きていくつもりなのだろう。
その時だった。
周囲に悲鳴が上がり、拳ほどの大きさの虫が――グスタフへと突進したのだった。


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