「リリィ・サイハーデン! 貴様のような陰気な『不幸を呼ぶ女』は、次期国王である俺には相応しくない!」
煌びやかな夜会で、辺境伯令嬢リリィは、第一王子カスツールから婚約破棄を言い渡された。
生まれつきトラブルに巻き込まれやすい「不幸体質」のリリィは、王子に尽くそうと努力を重ねてきたが、彼は派手な男爵令嬢に夢中になり、リリィを「欠陥品」と罵り捨てたのだ。
慣れっこになった不幸に、諦めの笑みを浮かべて去ろうとするリリィ。
だが――彼女の背後に立つ、温厚な眼鏡の紳士(パパ)は、もう限界だった。
「……殿下。私の最愛の娘を、よくもまあ、ここまで踏みにじってくれましたねぇ?」


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