厩舎に捨てられた私が泥まみれの神獣を洗ったら世界一の美青年でした

著者:月雅

その獣は世界で一番汚くて、そして誰よりも美しかった。

光魔法が使えないという理由だけで、異世界から召喚されたその日に「ハズレ」の烙印を押された私。
あてがわれた居場所は、華やかな王城ではなく、薄暗く臭う厩舎の隅だった。
けれど元社畜で動物好きの私にとって、そこは人間関係に疲れることのない意外な天国となる。

ある夜、私は厩舎の奥深くで鎖に繋がれた黒い泥の塊を見つける。
国中から「呪われた魔獣」と恐れられ、誰も近づこうとしないその獣からは、殺意ではなく切実な「痒み」の声が聞こえていた。
私が手にしたのは聖女の杖ではなく、馬用の硬いブラシ一本。

ただの掃除のつもりだった。
ゴシゴシと泥を落とすたびに現れる銀色の輝きが、まさか国を支える伝説の存在だったなんて。
王都を揺るがす逃避行と、もふもふに埋もれる逆転劇。
地味な能力しか持たない私が選んだ、誰よりも温かい幸せの形とは、、、。

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