学院で行われた「断罪」は、多くの拍手に包まれながら幕を閉じた。
王子は正義を示したつもりでいたし、人々もまた、それを疑わなかった。
けれどその裏で、王宮では静かに別の歯車が動いていた。
騒がず、前に出ず、ただ玉座の前に残り続けた“悪役令嬢”が、王国の中枢を整えていく。
一方で、断罪された少女もまた、別の場所で自分の立つべき道を見つけていく。
物語は、ざまぁでも復讐でも終わらない。
誰かを裁いたその瞬間に失われたものと、
そこからどう国と未来を繋ぎ直すのかが、静かに描かれていく。
これは、正義の物語ではなく、
「間違いのあと、どう続けるか」の物語。


レビュー