箱の中の少女——召喚された聖女は地下牢を忘れない

著者:Vou

王国は戦と飢えで荒れ、王家は「切り札」として聖女召喚にすべてを賭けていた。
その儀式に必要なのは——「聖女の依代」となる器だった。

王城の地下牢で、外の世界を知らないまま育てられた少女エリシア。
彼女に会うことが許されたのは、限られた女たちと、婚約者の王太子だけだった。

ある夜、牢番を命じられた騎士ユリウスは、地下から聞こえた異変に気づく。
禁忌を破って扉を開けた先で出会ったのは、傷を隠して微笑む少女だった。

ユリウスの外の世界の話を通じて、二人は心を通わせていく。
やがて近づく運命の聖女召喚の日——

地下牢で始まった「ひとつの出会い」が、王国の未来を静かに揺らしていく。

※誤字報告大変ありがとうございました!

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