【第4章追加】「愛はない」と言われた契約妻ですが、子供たちを愛でるのに忙しいので旦那様は空気として扱います

著者:月雅

期待など最初からしていなかった。
実家の借金を肩代わりしてもらう条件で、北の地を統べる辺境伯のもとへ嫁いだエレナ。
夫となるカイドから告げられたのは、冷ややかな拒絶の言葉と無関心だった。

しかし彼女は、広大な屋敷の片隅で見てはいけないものを発見してしまう。
それは暖炉の火も消え、使用人からも放置された凍える子供部屋。
そこにいたのは、愛を知らずに怯える双子の兄妹だった。

前世で培った知識と技術を持つ彼女は、ある決意を固める。
この場所を、子供たちが笑って過ごせる温かい場所に変えてみせると。

焼きたてのパンケーキの甘い香り。
魔法のように形を変える紙の動物たち。
秘密の改革は進み、子供たちの瞳に光が戻るとき、氷のように閉ざされていた夫の心にも変化が訪れる。

だが、築き上げたささやかな平穏を狙う悪意が、王都から近づいていた。
契約という薄氷の上に成り立つかりそめの家族は、本当の絆を掴むことができるのか。

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