「稀代の悪女」として、婚約者のエリック王子に処刑されたイザベラ。しかし、死の瞬間に彼女が浮かべたのは、満足げな笑みだった。
――「ああ、楽しかった。次はもっと上手く買い叩いてあげるわ」
目覚めると、そこは10年前。実家のモンテスキュー伯爵家が没落の危機に瀕し、自身が「金に汚い悪女」へと突き進む直前の学園時代だった。
二度目の人生、イザベラが選んだ道は「聖女への改心」……などではない。
前世で得た「どの商会が伸びるか」「どの鉱山から金が出るか」という未来の経済知識を武器に、誰よりも早く、誰よりも強欲に、世界の富を支配することだ。
まず彼女が着手したのは、学園の隅で「呪われた人質」として虐げられていた少年・カシアンの青田買い。
未来で冷酷無比な「征服王」となり、この国を滅ぼすことになる彼を、イザベラは全財産(銀貨数枚)を叩いて「購入」する。
「カシアン、あなたは私の資産よ。傷一つ付けることは許さないわ」
泥をすすっていた少年を、極上の食事と教育で「最強の王」へと育成(投資)していくイザベラ。
一方、彼女を「成金」と馬鹿にする元婚約者の王子や、聖女の皮を被った令嬢たちは、気づかないうちにイザベラが仕掛けた経済の罠に嵌まり、破滅へのカウントダウンを刻み始める。
これは、愛も国も金で買い叩く悪女が、唯一の「推し」と共に世界の頂点へと駆け上がる、逆転投資ストーリー!


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