【第4章追加!】モブ令嬢に転生したのでモブらしく生きていたら、なぜか聖女の化けの皮が剥がれモブでは済まなくなりました

著者:月雅

目立ちたくなかった。 ただ静かに三年間を過ごして、誰の物語にも関わらずに卒業したかった。

前世の記憶を持つロゼリアは、自分が乙女ゲームの世界にいることに気づく。 けれど主人公でも悪役令嬢でもない。 どのルートにも名前が出てこない、ただの子爵令嬢。

完璧なモブだった。

だから図書室の管理係に志願した。 棚を整理して、本を正しい場所に戻して、閉館の鍵をかける。 それだけの日々を繰り返すつもりだった。

なのに手が動いてしまう。 散らばった書類を拾い、落ちたハンカチを拾い、壁際で一人きりの令嬢の近くに座ってしまう。

気づけば図書室には、聖女に追い詰められた人たちが集まり始めていた。

ロゼリアがしたのは、日付を並べ、本を棚に置き、情報を整理しただけ。 それは本当に、ただそれだけのことだったのか。

誰の目にも止まらなかったはずの少女が動かした歯車の先に、何が待っているのか。

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