「クレア・クラフト! 貴様のような『結界』しか張れない、地味で無能な女との婚約は破棄する! 国外追放だ!」
国選聖女として国を守り続けてきたクレアは、ある日突然、婚約者である第一王子から絶縁を言い渡される。
派手な攻撃魔法を好む彼にとって、目に見えない結界で地道に武具や城壁をメンテナンスするクレアは「無能」でしかなかったのだ。
だが、王子は知らなかった。
クレアが前世、日本のブラック企業で過労死した元社畜で、VRMMOの生産職廃人だったことを。
そして彼女が、伝説の鍛冶師の血を引き、本当は「聖女」なんか辞めて「職人」になりたがっていたことを!
「国外追放、ありがとうございます! 謹んでお受けいたします!」
歓喜したクレアは、王子の悪意によって転移させられたS級危険地帯『奈落の森』で、伝説の『万能工房・八宝斎』を発見する。
彼女はそこで、唯一のスキル【結界】を物理的に圧縮・固定化する『結界鍛冶』に目覚めることに。
「私の店に並ぶのは、絶対に折れない『不可視の剣』ですけど……それでもよろしければ」
これは、無能と蔑まれた職人が、ゲーム知識と結界魔法で世界最強の武器を作り出し、辺境でひっそりと(?)商売を始める物語。
一方、彼女を追放した王国は、歴代最高の聖女を失った瞬間から国中の武具と城壁が砕け散り、滅亡の危機に瀕していたが……もう手遅れです。


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