「エレオノーラ! 貴様のような『ゼロの令嬢』との婚約は破棄する! 辺境のブラックギルドへ行って野垂れ死ね!」
国選聖女に夢中な王子から婚約破棄され、実家からも勘当された公爵令嬢エレオノーラ。
だが、彼女は歓喜した。
なぜなら彼女の前世は、月残業200時間越えで過労死した日本の社畜であり、王妃教育というブラック労働から解放されることを誰よりも望んでいたからだ!
「国外追放、ありがとうございます! これでやっと定時で帰れます!」
左遷先の辺境ギルドは、魔物の襲撃で不眠不休が続く超ブラック職場だったが、彼女は自分の安眠のために『残業禁止』と『強制帰宅』を徹底する。
すると――。
「えっ、照明を消して寝るだけで魔物が消えた?(※ゲーム知識を使っただけです)」
「ゴミだと思って捨ててた泥が高値で売れた?(※隠しアイテムです)」
ただサボりたかっただけなのに、その行動がすべて「深遠な配慮」と勘違いされ、いつの間にか荒くれ者たちから「冷徹なカリスマ」として崇められることに。
気づけばボロボロだったギルドは、高給取り・福利厚生完備の『大陸最強のホワイト組織』へと変貌していた。
一方、優秀な実務家だった彼女を追放した王国は、書類仕事が回らなくなり速攻で崩壊の危機に。
慌てて王子たちが「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが、エレオノーラは優雅に紅茶を飲みながら言い放つ。
「却下よ。あなたの職場はブラックすぎるもの。――二度と私の視界に入らないで、『消えなさい』」
これは、元社畜の悪役令嬢が、辺境で怠惰を極めるつもりが最強の支配者になってしまい、元婚約者たちを物理的・社会的にざまぁする物語。


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