「君との婚約は破棄だ。君のためを思って言っている」
三年間、その言葉を何度聞いただろう。
伯爵令嬢フィーネは、侯爵令息オルランドに尽くし続けた。彼の世話を焼き、彼の失態を庇い、彼の浮気を見て見ぬふりをした。全ては「君のため」だと言われて。
——もう、疲れた。
だから私は、笑顔で頷くことにした。
「ええ、存じておりました。こちらが婚約解消の書類です。三年前から用意しておりましたの」
驚愕するオルランド。
そして、その背後に立つ隣国の公爵ヴェルナーは、静かに私の手を取った。
「彼女は、本日より私の婚約者だ」
※ハッピーエンド保証
※冷却系ざまぁ
※溺愛公爵


レビュー