王城の中庭で、三年間の婚約を一言で終わらせた彼の顔を、リーナは泣かずに見送った。翌朝、ドレスを置いて、薬草の図鑑と調合道具だけを鞄に詰めて、王都を出た。向かったのは辺境の小さな村の診療所。出迎えたのは、無口で不器用だけれど、筋は通す医師・クロード。土と草の匂いに満ちた場所で、リーナは少しずつ、自分の好きなものを取り戻していく。王都では、侯爵家が静かに揺れていた。
婚約破棄されたので、好きなことだけやって生きることにしました
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