「私が貴方の理解者よ!」とおっしゃっていますが、殿下が私を慕っている事は知らないのですね?

辺境伯令嬢アデーレは大の園芸好き。
そんな彼女はある日、旧校舎の花の世話をしていると雨に降られてしまい、慌てて近くのガゼボへと駆け込む。
するとそこには同じく雨に打たれた王太子フリードリヒの姿があり――?

それぞれの理由から旧校舎にこっそり足を運んでいた二人は、それ以降『雨が降ったら旧校舎のガゼボで待ち合わせ』という、自然と生まれた習慣によって、人知れず友好を深めていく。

そんなある日。
アデーレは自分の婚約者とその浮気相手でフリードリヒの幼馴染でもあったドーリスによって大勢の前で冤罪を掛けられるが、それをフリードリヒが庇う。

「どうしてその女を庇うんですか!?」

フリードリヒをずっと慕ってるのも、一番理解しているのも自分なのにと主張するドーリスに対し、

「そう思っていないからこそ、俺は君を婚約者として選ばなかったというのに」

フリードリヒはただ冷笑を向けたのだった。

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