悪役令嬢の断罪イベント中ですが、犯人は私じゃないので推理していいですか?

毒を盛った覚えはない。
卒業パーティーの壇上で、婚約者の王子に断罪された公爵令嬢リーネ。
聖女に毒を盛った罪だという。
周囲は一斉に目を逸らし、友人さえ俯いた。
けれどリーネは泣かなかった。
杯に残る毒物の矛盾に、気づいてしまったからだ。
前世はミステリー小説を年間二百冊読む女だった。
推理の血が、黙っていられるはずもない。
七日間の再審理を勝ち取り、たった一人の協力者と真実を追う。
無愛想で不器用な騎士団副長。
彼だけが、断罪の場でリーネの側に立った。
証拠を積み上げるたびに、聖女の微笑みに亀裂が走る。
嘘をつけば赤く濁る水晶の前で、追い詰められた聖女は何を語るのか。
そして推理に夢中な令嬢は、隣の騎士の視線の意味に気づかない。

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