百回、同じ人生を繰り返した悪役令嬢の物語。
公爵令嬢ローゼ・ヴェルムントは、王子の婚約者であり、聖女に断罪されて処刑される“悪役令嬢”。
処刑された瞬間、彼女の時間は王立学園の入学式の朝へと巻き戻る。
優しくしても、逃げても、陰謀を暴こうとしても、誰かを救おうとしても――結果は同じ。
九十九回すべて、最後は死だった。
そして迎えた百回目。
「……もう頑張るの、やめます」
入学式をサボり、喫茶店で本を読み、好きに生きることにしたローゼ。
すると今まで完璧だった“聖女”の嘘が崩れ始め、運命は少しずつ狂い出す。
そんな彼女の前に現れたのは、王国最強の近衛騎士団長。
「全部覚えている。一回目から」
彼もまた、百回の人生を見続けていた――。
頑張るのをやめた悪役令嬢と、百回分の想いを抱えた騎士。
これは、呪いに縛られた運命を壊し、初めて“自分の人生”を生きる二人の物語。
百回目の人生で、悪役令嬢はもう頑張らない。
そして――ようやく幸せになる。


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