婚約破棄されたので、もう王太子に魔力は渡しません

著者:凪乃

「ステラのような温かさが、君にはない」

五年間、魔力を搾り取られ続けた公爵令嬢リゼロッテに、王太子アレクシスが告げたのは婚約破棄だった。

温かさ——? あなたが私に求めていたのは、最初から魔力だけだったくせに。

悲しみはなかった。あったのは——安堵だけ。
もう、あの人の道具でなくていい。

実家に戻ったリゼロッテの体には、奪われ続けた魔力が少しずつ満ちていく。
庭の薔薇が咲き誇り、領民が微笑む。これが、本来の生活だったのだと気づく。

一方、王宮では異変が始まっていた。
王太子の魔法が急激に弱まり、宮廷の結界が不安定になり——そして、国最大の防御障壁にほころびが生じた。

膝をつき、戻れと懇願する王太子に、彼女の答えはひとつ。
「私はもう、あなたの道具には戻りません」

そして——彼女の力を正当に評価する隣国から、一通の招待状が届く。

★第2章: 半分の力で——
力の真実を知ったリゼロッテに、新たな「管理者」が現れる。
「お前は人間であると同時に兵器だ」
二度と道具にはならないと決めた彼女と、不器用な護衛騎士の話。

「お前が好きだ。力があってもなくても」

★第1章「蛇口は閉じた」(全15話)+第2章「半分の力で」(全10話)公開中!★
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