愛さないと言ったくせに

政略結婚の初夜、「君を愛することはない。干渉するな」と冷酷に言い放った"氷の公爵"リュシアン。しかし、たくましい伯爵家次女の私は気づいていた。彼の威圧的な態度の原因が、単なる「深刻な胃もたれ」であることに——。

連日の重たい貴族食で限界を迎えていた夫を見かねた私は、深夜の厨房でこっそり胃に優しい「極限まで脂を落とした生姜のクリアスープ」を作る。すると、匂いに釣られた公爵がふらふらと現れて……。

言葉を交わさない深夜の「餌付け」を続けるうち、公爵の胃腸はみるみる快復。同時に、氷のようだった態度はなぜか激甘な愛妻家へと変貌していく。「私の食事に口を出していいのは、この世にただ一人だ」と夜会で他の令嬢を冷たくあしらい、深夜の厨房で不器用に愛を囁くようになってしまい……?

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